英詩と日本詩人

北星堂書店, 1983 - 503 pagina's

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Pagina 111
しもは霜葉をかへす秋風の空の明鏡にあらはれぬ清しいかなや西風のまづ秋の葉を吹けるときさびしいかなや秋風のかのもみち葉にきたるときばらもん道を伝ふる婆羅門の西に東に散るごとく吹き漂蕩す秋風に誤り行く木の葉かなたいよはひるがへこあさばわした ...

Pagina 172
田山花袋きみは世にあらずなり給へどもたちときみたまはいとあきらかにのこりてあるなりおのがころにやさしき言葉とたうとき心それをつくづくとおもへる時は神のやどるかとうたがふばかりあやしき興こそ起りて来なれこひしきこひしき君がみたまよいかに ...

Pagina 309
見よやみそらに影曳きて恐ぢ驚ける魂のごと流るゝ星の落つるとき。 4 夢より淡く「北光」の光微かに薄らぎて氷の山にかくるときあるは斗牛の影水る悲き光波のへに破船の伴の望むとき。夕暗空に声もなく影もわびしく稲妻のまた、くひまに消ゆるとき誰か憂 ...

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